日々の出来事や想い。お家生活をおくる娘との日常など…。
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「ファミリー・シークレット」を読んだ。
2010年07月14日 (水) | 編集 |
ここに、読んだ本について書くことはあまりないのですが、少し前に「ファミリー・シークレット」(柳美里 著)という本を読みました。
この人の本は初めてなんですが、新聞の本の紹介コーナーでちょっと目に止まって読んでみたんです。

著者は、嘘をつく息子をひどい言葉で罵り、手をあげます。
その嘘は、よくそこまで嘘がつけるなぁという嘘で、周りの人にも迷惑をかけている。
著者はそれがどうしても許せず、感情をむきだしにしてしまうのです。
もしも誰かの目に止まり、通報されれば子どもを連れていかれるかもしれないほどの自分の行動。
したくないのに、どうしてもわが子と適切な距離を保つことが出来ずに、自分を止められなくなる。

なぜ、息子は嘘をつくのか?
なぜ適切な距離で息子と関わることが出来ないのか?

向き合いたくない過去の自分と向き合わなければ…と、臨床心理士とのカウンセリングを始めます。



私は、このカウンセリングの中身に関心がありました。

著者は、子供時代に父親からしつけという名目でひどい虐待を受けていました。
まぁ、それだけでなく、壮絶な体験が書き綴られていますが。

カウンセラーは、父親だけじゃなく、「あなたは、お母さんからも虐待を受けていたんです」と言い切ります。

著者は、それに関して、そうだとしても、母にも事情があっただろうし…母はかわいそうな人で…というのですが、カウンセラーは、「それは幼い美里ちゃんの気持ちではありません」とはっきり言うんです。幼い美里ちゃんの気持ちはどこかに置き去りにされているのだと。



著者の、この母親への感情というのが私と似ていると思いました。
物心ついたときから、両親は不仲でした。
というか、母がとにかく父親を嫌っていた。
母に言わせれば、父親が許されないことをしたからだということになるかもしれませんが。

母は、離婚する前から、自分の持ち物に書いてある名前の苗字を見えなくなるように真っ黒に塗りつぶし、結婚前の苗字に書き直していました。

それを見て、私もマネをしたことを覚えています。

母のお友達は、会うたびに「あなたのお母さんはお父さんと会わなければ幸せになれたのに」といい、私はそれを聞くたびに「私はいないほうがよかった」のだと思うようになっていました。

私がいるから、母は自由になれない。

私がいなければ、とっくに離婚して母は自由になれるのに。

母に迷惑をかけてはいけない、いい子でいなければならない。

なにをするのも、基準は「母のため」で、自分の未来や自分の思いを優先したことは少ない。

母が幸せになるように。

母の幸せを一番に…と考えていたんです。

母は、父と出会い不幸せになったかわいそうな人だから。



すぴは、もう私よりも身体は大きくなったけれど、いまだにべったりと甘えてきます。「甘えたいの」「不安なの」と食事中でさえ、私の手を握っていたりもします。

よしよしと頭を撫でると、「もっと撫でて」というまなざしを私に向けます。


うちには、うさぎのカフェがいますが、すぴやカフェをよしよしと撫でていると「私もこうして欲しかった」という思いがわいてくるんです。

「甘えたいのね」「甘えん坊ね」といわれながら、甘えさせて欲しかったと…。

私は、甘えられなかった。褒められなかった。抱きしめてもらえなかった。よしよしと撫でてもらえなかった。どんなに頑張っても「もっともっと」と粗探しをされ、「よくやった」と言われることはなかった。

母のお友達が「はなちゃんは、お勉強も出来て、こんなにいい子に育って」という時だけは、母は満足そうに笑っていた。

それでも、まだ足りなさそうだった。



私は、母が大好きでした。
亡くなったいまも、もちろん大好きです。

母の娘でよかったと思っています。

ただ、柳さんのように壮絶な子供時代はおくっていないけれど、読みながら「私も、幼い私をどこかに置き去りにしている」と思わずにはいられませんでした。

子供なのに、大人だったような気がする。

子供の自分は、なにかに押し込めてきっちり蓋をし、どこかに置いてきたような。

それを開けたら、母を嫌いになりそうで怖い。



でも。

この本の感想はともかく、読み終えたあと、どこかに置いてきた自分を探してあげたくなりました。

置き去りにした幼い私に「ちゃんと気づいたからね」と言ってあげたい。

「確かにいたんだよ」と言ってあげたいナ。ちっちゃい私に。言えるかナ。



2010062013390002.jpg
母は、バラ。私は野に咲く目立たない花。だと思う。


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コメント
この記事へのコメント
はじめまして
休日のゆっくりした時間、なんとなく「カウンセリング」というキーワードで検索して
ここにたどり着きました。
私の奥底に眠ってるものと 共通するような
そんな 文面に 

つい
通り過ぎることが出来なくなって コメントを残させていただきました。

自分のブログには はっきり書けない本当の心の中
遠まわしに つぶやいてみる 

子どもとの関係

これでいいんだと思う気持ちと
どうして?となきつきたくなる気持ち

ありがとう
なんとなく そんな気持ちです。
2010/07/14(Wed) 10:43 | URL  | みぃーこ #1FBKC2Is[ 編集]
いろんな感情が 絡まった状態で読ませて頂きました。

>私は、甘えられなかった。褒められなかった。抱きしめてもらえなかった。よしよしと撫でてもらえなかった。どんなに頑張っても「もっともっと」と粗探しをされ、「よくやった」と言われることはなかった。

母のお友達が「はなちゃんは、お勉強も出来て、こんなにいい子に育って」という時だけは、母は満足そうに笑っていた。

それでも、まだ足りなさそうだった。


傷ついた小さい自分を 癒す作業は 相当の苦悩が伴いそうですね。
というか 私も まだ工事中ですが^^;


でも 補強工事のポイントは 不思議なもので
我が子が握っているように感じます。

私も我が子に無言のアドバイスを受けながら
ゆっくり 自分の土台を固めなおしていきたいです。

2010/07/14(Wed) 11:46 | URL  | おたふく #-[ 編集]
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2010/07/14(Wed) 14:30 |   |  #[ 編集]
子供は親にとって「いい子」でいたい。褒められたい。抱きしめられたい・・・・と欲求は果てしなく広がり・・・・

自分もそうだったようにうちの子供たちも虐めにあい、私に助けを求め・・・

毎日が地獄のようだけど。私も子供の前向きな姿勢に励まされてます。
はな・・・・淋しい思いをして育ったはな・・・でもこんなに素敵な母親になってるじゃん。はなは もっと自分に自信もっていいんだよ。はなのこと すぴちゃんやお兄ちゃんは心の底から愛してるんだから・・・ 

よっぱらいのつぶやきでした。最近ちょうし悪くて。。。。

アルコールにたよってます。。だめだね・・・
2010/07/14(Wed) 19:55 | URL  | よよ #-[ 編集]
HANAさん~よくこれを書けたね。エライ!よしよし!

発達障害という言葉が出来て、今やっと糸口が見えた時代。とっくの昔から綿々と遺伝で繰り返されてきた。その毒の部分を断ち切るのは私達。
2010/07/14(Wed) 23:20 | URL  | ミリわん #r.rF7prM[ 編集]
HANAさんはお母さんが大好きだったんですね。
 HANAさん、幼いころ、少女の頃、そんなHANAさんのさびしげな顔が思い浮かびます。
 本当に。HANAさんは小さい頃から優しすぎて、母親である人にまで甘えず、母親である人を守ろうとしていたのですね。そんなHANAさんを私がぎゅっと抱きしめたいです。よしゅよしゅ。
2010/07/14(Wed) 23:26 | URL  | 茶目太 #-[ 編集]
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2010/07/15(Thu) 01:51 |   |  #[ 編集]
みぃーこさんへ
みぃーこさん、はじめまして。

この「ファミリー・シークレット」の中で、母親を擁護する著者に対して、カウンセラーが「幼い美里ちゃんを犠牲にして、お母さん側に立っている」っていうんですね。
そのあたり、自分に重なるものがありました。

私も他の方のブログの記事でみぃーこさんのように「私の奥底に眠ってるものと 共通するような 」ものを感じることがありましたが、いつも通り過ぎていました。

みぃーこさんが通り過ぎずにこうしてコメントを残してくださったことが、またひとつ私に勇気をくれるきっかけになった…と感じています。

みぃーこさん、「ありがとう」です。
2010/07/15(Thu) 07:49 | URL  | HANA #WstX4HDY[ 編集]
おたふくさんへ
> でも 補強工事のポイントは 不思議なもので
> 我が子が握っているように感じます。

おたふくさんの記事を拝見していると、このわが子が握っている…という部分をおたふくさんがうまく書かれているなぁと感じます。
子供のことを書いてるようで、その奥で自分自身のリハビリをしているような。。。

この本は、虐待やもがき苦しんで精神まで壊していく著者の体験が書いてあるので読むのはしんどかったんですが、子供の私を癒す作業は、母を嫌いになることとは違うんだと…気づかせてもらえたかなって思います。
気づいても、実際はまだまだとまどいがありますけど。

コメントうれしかったです。
ありがとうございました。
2010/07/15(Thu) 07:59 | URL  | HANA #WstX4HDY[ 編集]
よよへ
よよ、ありがとう。ありがとうね。

調子よくないの?

毎日が地獄のよう…かぁ。。。
キツイなぁ。
気休めにもならないと思うんだけど、よよの毎日に、やわらかい光が差し込むといいなぁと…願ってるよ。

よよの頑張りは、痛々しい。
だれか、よよをしっかりと受け止めてあげてほしい。
2010/07/15(Thu) 08:07 | URL  | HANA #WstX4HDY[ 編集]
ミリわんさんへ
> HANAさん~よくこれを書けたね。エライ!よしよし!

あっ、私、ここでこうやってよしよししてもらったり、ナデナデしてもらったり、むぎゅーっしてもらって、きっとちっちゃいわたしは実はすこし癒されてきているのかも…と今、ちらっと感じました。
だから書けたのかもしれませんね。

母もすぴも、とーってもナイーブで優しいんです。
だけど、すっごい天邪鬼。
家族ならどんな私も受け止めなさいよ!って暴れまくるってイメージ^_^;

振り回されるのに慣れて、今さら素直になられてもつまんないような気がしたりも(笑)
2010/07/15(Thu) 08:16 | URL  | HANA #WstX4HDY[ 編集]
茶目太さんへ
茶目太さんの楽しくて優しい言葉にちっちゃい私も笑って、喜んでる気がします。

そうかぁ、今のわたしに届けられる癒しの言葉を、イメージするちっちゃい私にもちゃーんと伝えてあげたらいいんですよね。

母は、人情に厚いっていうんでしょうか…友達も多かったし、モテてもいたような。
いつ死んでもいいの…みたいな人のそばにいると、怖くて悪いこともできやしません(笑)
2010/07/15(Thu) 08:24 | URL  | HANA #-[ 編集]
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